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第2章 食を取り巻く現状と課題4.農業・水産業の状況 第2次いわき市食育推進計画 | いわき市役所

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Academic year: 2018

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(1)

 (1) 農業の状況

 本市の農業は、恵まれた自然条件と地域条件を活かして、水稲をはじめ、ねぎ、 トマト、きゅうり、いんげん、いちご等の野菜、梨、いちじく等の果物、肉用牛の 畜産、しいたけ等の特用林産物、菊、シクラメン等の花きなどを取り入れた様々な 農業経営が行われており、市民に新鮮で良質な農産物を安定的に供給してきたとこ ろです。

 しかし、総体的に見れば、農家数や農業就業人口の減少、就業者の高齢化、農産 物価格の低迷等による農業所得の減少、さらには経営規模の零細さや生産基盤の脆 弱さなど、農業の活力低下が見られます。

 加えて、東日本大震災以降は、東京電力福島第一原子力発電所事故により、本市 の農業は大きな影響を受けています。特に、農産物に対しては、放射性物質に関し て消費者が抱く不安からの買い控えや価格の下落などが生じており、放射性物質の 吸収抑制対策やモニタリング検査などによる農産物の安全の確保が必要とされて います。 

 1) 農業産出額(平成 23 年)

  平成 23 年の農業産出額は約 92 億円で、福島県全体の約5%となっています  (福島県の農業産出額は約 1,853 億円)。

4 農業・水産業の状況

※その他耕種…麦類、雑  穀、豆類、いも類、花  き、工芸農作物、その  他(庭園樹苗木等)

農業産出額

野菜 23.5% 果実

3.0% その他耕種

3.8%

畜産 23.1%

米 46.6%

(資料)農林水産統計(平成 23 年被災市町村別農業産出額)より 農業産出額(計)

比   率

米 野菜 果実 その他耕種 畜産

919 100%

428 46.6%

216 23.5%

28 3.0%

213 23.1% 項    目

35 3.8%

(2)

 米という字は「八十八」とも書け、お米ができるまでには 88 手間、たくさ んの手間がかかっているから 「 米 」 という字になったともいわれています。大 事に作られた米を江戸時代は石高表示で、面積ではなくその大名の所領の大き さ、財力を表していました。いわき市には7万石(内藤家のとき)の平藩と 2万石の泉藩、1万石の湯長谷藩、窪田藩の4藩がありました。

 この石高の一石とは、人間 1 人が 1 年間に食べられるお米の量を表してい ます。

 どのくらいになるかというと、1石= 10 斗= 100 升= 1000 合ですので、 1 日当たり 1 人約 2.7 合のお米となります。

 ということは、7万石の藩主は、7万人の人を 1 年間食べさせる力がある ということになります。

 現代では、日本人 1 人が、1 年間で食べるお米の量は、H22 ~ 24 年の平 均で 80.8 ㎏でした。これは、1 日当たり約 1.4 合のお米となり昔と比べると だいぶ減っています。

*いわき市内の藩については

 『藩史大事典 第 1 巻 北海道・東北』1988 雄山閣出版  「近世磐城4藩(平藩・湯長谷藩・泉藩・窪田藩)」資料より

食 育 コ ラ ム

 2)農産物に関する諸データ(平成 18 年度)

「米」

「米」

作付面積 収 穫 量 収穫量の割合県内における 県内の順位 収穫量1位の市町村(収穫量の割合) 6位

16位 19位 1位 2位 8位 15位 1位 5位 7位 5.2% 1.9% 0.9% 24.4% 8.4% 3.8% 1.5% 8.7% 4.1% 3.3% 12.1%

郡山市(10.6%) 郡山市(9.9%) 喜多方市(18.2%)

伊達市(39.1%) 田村市(10.3%) 須賀川市(19.1%)

福島市(59.2%) 福島市(51.3%) 中島村(21.0%) 米

大豆 そば ねぎ いちご いんげん きゅうり トマト

梨 菊 シクラメン

いちじく とっくりいも

(3)
(4)

3) 農家数の推移

  平成 22 年の農家戸数は、7,823 戸で、平成 17 年と比較して 742 戸減少し  ており、販売農家のうち、専業農家はやや増加していますが、第1種・第2種兼  業農家は、年々減少傾向にあります。

   

4) エコファーマーの人数

  環境にやさしい農業を実践しているエコファーマーの制度は、平成 17 年に発  足しました。人数は、平成 21 年度から少しずつ減少しています。東京電力福島  第一原子力発電所事故の影響により、農家を取り巻く情勢は厳しくなっています  が、農業生産性の向上を図りながら、生態系が有する自然循環機能を活かし、環  境と共生する農業を推進するためには、環境に配慮した農業を実践するエコ  ファーマーを増やしていく必要があります。

※専業農家:世帯員中に兼業従事者がいない農家

※第1種兼業農家:世帯員中に兼業従事者がいる、農業所得が兼業所得よりも多い農家 ※第2種兼業農家:世帯員中に兼業従事者がいる、兼業所得が農業所得よりも多い農家 ※自給的農家:経営耕地面積が 30 a未満かつ農産物販売金額が年間 50 万円未満の農家

 (資料)いわき市の農林水産業パンフレット(平成 25 年度版)より せんぎょう

のう  か

けんぎょう けんぎょう じ きゅう 農家戸数の推移(昭和60年~平成22年)

じ きゅう 昭和60年 平成2年

専業農家 第一種兼業農家 第二種兼業農家 自給的農家

平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 0

2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

14,000 11,827 11,007 9,969 9,255 8,565 7,823

単位:戸

(5)

(2)水産業の状況

 福島県の沖合は、親潮と黒潮が交わる「潮目の海」とも呼ばれ、いろいろな魚 がとれる好漁場として知られています。また、いわき市は、古くから多くの人々 が水産業との関わりをもち、漁業には、平成22年現在で約600人が従事していま す。いわき市の約60kmにおよぶ海岸線には8つの「港」と5つの「魚市場」があ ります。

 水産物の水揚量は年々、少なくなっています。これは、海の環境が変化したこ とにより、魚が少なくなったことや、魚を守るため、漁獲量の調整をしているこ とが主な原因だと考えられています。

1) 主要魚類別水揚状況(平成23年)

  東京電力福島第一原子力発電所の事故により、福島県の沿岸では漁の自粛が  続いています。平成23年の主要魚類別水揚状況は、大きく減少しています。   太平洋を回遊するサンマやカツオなどの水揚げは、平成23年8月からいち早く  再開されたほか、沿岸漁業において、平成25年10月から魚種や海域を限定した  試験操業が開始されるなど、復旧・復興に向けた取り組みが進められています。

(資料)福島県調べ

623

(人)

平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度

614

560 570 580 590 600 610 620 630

587 589

(6)

サンマ 44%

イワシ類 21% サバ類

20% タコ類

3% イカ類

4% カレイ類

3% タラ類2% ヒラメ

1%

マアナゴ 1% フグ類 1% サンマ

イワシ類 サバ類 イカ類 タコ類 カレイ類 タラ類 ヒラメ マアナゴ フグ類

2,292(うち震災後 2,292) 1,094 1,042(うち震災後 241) 

193 174 136 119 42 40 30 魚 種 数量(kg)

(資料)平成 23 年福島県海面漁業漁獲高統計より

「秋刀魚

(さんま)

のぽうぽう焼き」

「秋刀魚

(さんま)

のぽうぽう焼き」

食 育 一 口 メ モ

 秋の味覚を代表する秋刀魚ですが、秋刀魚の身を包丁でたたき、刻んだ葱や しその葉などを混ぜ味噌で味付けし、ハンバーグのように丸め焼いたものです。 もともとは、漁師が船の上で食べていたもので、味噌で味付けした秋刀魚のた たきの上に炭をのせ焼いていました。このとき、秋刀魚の脂で炎がぽうぽうと あがることからこの名前がついたともいわれています。

 身近な魚として食卓にのぼる秋刀魚ですが、その生態は不明な点も多く、「ふ

(7)

いわきの魚・めひかり

いわきの魚・めひかり

食 育 一 口 メ モ

 「めひかり」は、おおよそ三陸以南の太平洋側、水深 200 ~ 700 メートル の海底に生息し、底びき網で周年漁獲される体長 15 センチほどの魚です。  標準和名は「アオメエソ」ですが、目が非常に大きく青緑色に光ることから、 通称「めひかり」と呼ばれています。

 いわき沖の「めひかり」は特に脂がのっておいしいとされ、市の特産品でも あり、干物や揚げ物、刺し身などで食されています。

参照

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